多汗症の治療法

多汗症は身体機能の異常による疾患です。そのため、治療を受けることで症状が軽くなったり、完治します。しかし、汗がたくさんでるという病気は外科なのか内科なのか、どこに行けばいいのかわからない場合もあります。通常、皮膚科に受診することが多いようです。身体機能の異常であれば皮膚科でもかまいませんが、精神的な原因から身体機能が低くなり多汗症になった場合は別の科にかかるべきです。このように原因によって治療法がかわってきます。

多汗症は精神的な原因から症状が出る場合があります。この場合は、心身療法が有効です。その場合、精神科や心療内科にかかります。一時的に汗が多くなったことで、汗に対して恐怖感や不安感をもち、それがひどくなっていくと慢性的な多汗症になる場合があります。また、汗が原因で他人の視線が気になったりといった精神的な病気になってしまうことがあり、カウンセリングなどで意識を変える、交感神経の働きを戻すといったことを行います。

また、美容外科でもボトックスを使った治療などを行っています。
薬剤による治療もあります。しかし、これは汗を止めるのではなく精神面に働きかけることで緊張をほぐし、症状を軽くしていくことを目的としています。汗自体を止める抗コリン剤という薬もありますが、分泌を止める薬なので汗だけでなく様々な分泌も止めてしまうという副作用があるので使用には注意が必要です。東洋医学の治療でも薬剤治療が行われます。これは体質改善による完治を目指すものです。どちらにしてもしっかりした診断のもとでの服用が大切です。

一時的に汗を止める制汗剤もあります。市販されているものも多いので簡単に入手できます。しかし、一時的に止めるだけなので、多汗症を治すものではありません。
手術による治療も考えられます。発汗に関わっている交感神経を遮断します。スコープを使って行う手術なので負担は少ないものの、手術で止めた以外の部分からの発汗が起こるなど術後の心配もあります。

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